私たちが毎日排出する尿の量は、1日あたり約1,000〜1,500mLといわれています。個人差はありますが、成人の場合、膀胱の容量は約500mLといわれています。
一般に、膀胱内の尿量が150~300mLになると尿意が生じます。
尿量が減少しているときは、腎臓などの病気を考える必要があります。
一般に、1日の尿量が400mL未満で乏尿、100mL未満で無尿となります。
逆に、1日の尿量が2,500mL以上の場合は多尿となります。
尿量異常は電解質異常の原因としてよく知られており、注意深く観察する必要があります。
特に、乏尿や無尿は高カリウム血症を引き起こす可能性があり、注意が必要です。
これらは尿が出ないことによって起こる障害であり、尿閉は膀胱に尿があるにもかかわらず排尿ができない状態です。
尿閉の代表的な原因としては、前立腺が肥大して尿道を圧迫する前立腺肥大症や、手術による骨盤神経の損傷などが挙げられます。
人の1日の排尿回数は、個人差がありますが、5~7回と言われています。
正確な定義はありませんが、1日に8回以上排尿する場合は頻尿とみなされ、多尿や膀胱・尿道の損傷が疑われます。