意識障害
あなたは今、意識がありますか?自分の名前と住所が言えれば、意識はあります。
このような当たり前のことが言えない、わからないことを意識障害といいます。
意識が障害されると、死ぬこともあれば、回復して元気になることもあります。
意識障害には、大きく分けて、脳に起因するものと、脳以外の要因で起こるものがあります。
意識障害の例としては、以下のようなものがあります。
例:脳出血、くも膜下出血、脳梗塞、糖尿病性昏睡・低血糖、肝性脳症(血液中のアンモニア過剰による)、アダムス・ストークス症候群、てんかん、アルコール依存症、一酸化炭素中毒せん妄など。
せん妄は、意識障害の代表的なものの一つです。
せん妄は、脳機能の一時的な低下により平衡感覚が失われた状態です。
患者は覚醒しているが、しばしば混乱し、幻覚や幻視を見たり、無意味なことを話したり、暴れたりするので、治療に影響を与えることがあります。
せん妄発症の促進因子
身体的要因 | 脳血管疾患、 呼吸器疾患、循環器疾患などは直接的、二次的に中枢神経へ影響を及 ぼしてせん妄を引き起こす。 |
心理的要因 | 不安や緊張 |
環境的要因 | 非日常的環境 (医療機器、 モニター音) 点滴やドレーン、 心電図モニター、身体 拘束、体動制限 |