【必修問題】生活環境

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【必修問題】健康に影響する要因
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【必修問題】生活環境

看護師国家試験では、出題範囲の中に、必修問題として【中項目】に生活環境という項目があります。問われる内容は以下の通りです。

  • 水質、大気、土壌
  • 食品衛生
  • 住環境

この章では、それぞれの言葉の意味を解説していきたいと思います

水質、大気、土壌

水質、大気、土壌という言葉を聞くと、抽象的すぎて、わかりにくいという印象ですが、この分野を国で扱ってる機関と言えば環境省です。

ここでは環境省が発信している情報を元に学習を進めていきましょう。

水質について解説

1.水質について

私たちの暮らしに欠かせない水ですが、生活排水による水質汚染が大きな問題になっています。

水質汚染を引き起こす物質にはどのようなものがあり、生態系や人体にどのような悪影響を及ぼすのでしょうか。

今回は、水質汚染の3つの原因について解説します。

水質汚染は以下の3つの種類に分けられます。

・有機汚濁
・富栄養化
・有害物質

このうち、有機汚濁と富栄養化は「水質汚濁」、有害物質は「水質汚染」に分類されます。次の章で詳しく解説します。

2.有機汚染について

「有機汚染」を「原因物質」「汚染のメカニズム」「汚染の程度」の3つの観点から説明します。

原因物質

有機汚濁の原因物質は有機物である。河川、湖沼、海洋に流れ込む有機物は、虫の死骸や落ち葉などの自然界に存在するものから、米のとぎ汁など人間が排出するものまで多岐にわたります。

また、家庭や飲食店などの排水に含まれる食べ残しなども、大量の有機物となることがあります。

汚染のメカニズム

河川や海には自浄作用があり、一定量の有機物は水中のバクテリアなどの微生物に供給され、無機物に分解されます。

しかし、有機物が増えすぎると分解に必要な酸素の供給が追いつかなくなり、微生物は活動を停止してしまう。すると、硫化水素やアンモニアを発生させる別の種類の微生物が活発になり、川や海で悪臭や公害が見られるようになります。

また、微生物が大量の有機物を分解し、水中の酸素が不足すると、生物は水中で生きられなくなり、生態系の崩壊につながります。

汚染の程度

河川や湖沼、海洋の有機物による汚染の程度は、BOD(生物化学的酸素要求量)によって知ることができます。有機物はバクテリアなどの微生物によって酸素を使って分解されるため、有機物の分解に使われた酸素量を測定することで、水の汚れの程度を知ることができる。

BODは、水を20℃の暗所に5日間置き、使われた酸素の量を測定することで算出されます。このBODの数値が高いほど、水が汚れていることになります。

3.富栄養化について

次に、「富栄養化」について 「原因物質」「汚濁のメカニズム」「度合」の3つの視点から解説します。

原因物質

富栄養化の原因となる物質は、窒素とリンです。富栄養化とは、水中の植物プランクトンの栄養分(窒素とリン)が豊富になった状態のことです。

窒素とリンの発生源の半分以上は生活排水であり、トイレ、洗濯、台所などが主な発生源となっています。その他、家畜の糞尿や畑の化学肥料なども発生源となっています。

汚濁のメカニズム

窒素やリンが増えすぎると、それらを栄養源とする植物プランクトンが異常に増殖し、富栄養化を引き起こします。

富栄養化は、水面を緑色にするアオコや、植物プランクトンの死骸による有機物汚染など、さらなる水質汚染を引き起こします。

その結果、水中の酸素が不足し、他の水生生物に影響を与え、食物連鎖を破壊し、生態系を破壊してしまいます。

度合

富栄養化の度合は、水中のリンや窒素の濃度を測定して判定します。

4.有害物質の原因物質について

最後に「有害物質」について 「原因物質」「汚染のメカニズム」「度合」の3つの視点から解説します。

原因物質

有害物質による水質汚染の原因となる物質は、カドミウムや鉛などの重金属と、医薬品、化粧品、農薬、プラスチックなどに含まれる化学物質です。

重金属は、カドミウムによる「イタイイタイ病」、メチル水銀化合物による「水俣病」など、さまざまな公害を引き起こしてきました。これらは、1967年に公害対策基本法が制定されて以来、大きく改善されました。

一方、現在では、フライパンなどに使われる有機フッ素化合物や、プラスチック製品に使われるビスフェノールA(環境ホルモンの一種)が問題になっています。

いずれも自然界では分解されにくく、蓄積しやすい物質で、発がん性も報告されています。これらの物質の主な発生源は、工場や生活排水などです。

汚染のメカニズム

有害物質による水質汚濁は、産業排水や生活排水が適切に処理されず、化学物質が河川や湖沼、海洋に流れ込むことで発生します。これらの有害物質は自然界では分解されず、魚介類の体内に蓄積されます。

これらの有害物質は自然界では分解されず、魚介類の体内に蓄積され、環境ホルモンとなって食べた人間に伝染します。

一般に、排水は下水処理場や浄化槽で処理されてから排出されますが、日本のような先進国でも下水道の普及率は80%未満であり、厳しい規制がある産業排水よりも生活排水による水質汚染の割合が高いのが現状です。

度合

有害物質による水質汚染の程度は、「浮遊物質(SS)」という数値で測定されます。

SSは水中に含まれる不溶性の物質で、SSの濃度を測定することで、特定の化学物質の水質評価や水質の判定を行うことができます。

これまで水質について解説しましたが、健康との関係が分かりにくかったですね…

以下に厚生労働省が発信している水質汚染事故等の発生状況

を掲載しておきますので参考になさってください。

■ 水質汚染事故等の発生状況
●健康影響の発生した水質汚染事故

水道に起因して健康影響の発生した水質汚染等の事案について紹介します。

発生年発生月日発生
場所
原因飲料水原因物質等発生施設摂食
者数 *1
患者数
H15
3月17日新潟県井戸水ノロウイルス、ウェルシュ、黄色ブドウ球菌、カンピロバクター、大腸菌飲食店227151
6月10日石川県井戸水ノロウイルス飲食店52276
7月20日千葉県冷水器(簡易専用水道)A群ロタウイルス学校8647
7月4日大分県井戸水腸管出血性大腸菌(VT産生)家庭43
9月5日愛媛県冷水器(推定、水源は専用水道[深井戸])カンピロバクター・ジェジュニ/コリ学校52569
H16

3月上旬広島県井戸水大腸菌群が検出されたが特定できず家庭1715
8月18日石川県簡易水道(表流水)カンピロバクター・ジェジュニ/コリ宿泊施設7852
H17
3月16日秋田県簡易水道(地下水)ノロウイルス家庭等 -29
6月30日山梨県簡易水道(表流水)カンピロバクター・ジェジュニ/コリ家庭等 -76
7月6日大分県専用水道(無認可、表流水)プレシオモナス・シゲロイデス宿泊施設280190
7月18日大分県井戸水病原大腸菌(O168)キャンプ場348273
8月2日長野県湧水病原大腸菌(O55)宿泊施設8143
8月13日
高知県井戸水不明家庭等2816
H18
8月20日福島県湧水カンピロバクター・ジェジュニ家庭等71
9月17日宮城県井戸水?A型ボツリヌス菌(芽胞菌)家庭等91
H219月24日鳥取県不明(飲料水:簡易水道の可能性あり)不明家庭等36
H2211月15日千葉県小規模貯水槽水道クリプトスポリジウム、ジアルジア 家庭等4328
H237月23日長野県専用水道(沢水)病原大腸菌(O121)宿泊施設 16
8月1日山形県湧水病原大腸菌(O157)家庭等 52
H247月14日富山県簡易水道(地下水)エルシニア・エンテロコリチカ家庭等3
H255月9日大阪府簡易専用水道?ノロウイルス、カンピロバクター・ジェジュニ飲食店不明
5月29日神奈川県簡易専用水道一般細菌、大腸菌家庭等8511    *2
H269月9日熊本県  簡易水道(地下水) 灯油  家庭等 128 
H296月12日京都府上水道(表流水)軽油 家庭等772  *3
H296月24日山梨県井戸水カンピロバクター・ジェジュニ事業所2818
H312月5日兵庫県簡易専用水道ノロウイルス事業所6      *4
R19月2日長野県飲料水供給施設(湧水)カンピロバクター・ジェジュニ宿泊施設7241
R26月18日兵庫県簡易専用水道汚水家庭等20015    *2
R38月23日神奈川県小規模貯水槽水道一般細菌保育園1505      *2
10月19日群馬県専用水道(地下水) *5亜硝酸態窒素病院3,00010
R43月3日東京都小規模貯水槽水道一般細菌、大腸菌飲食店14

* 1 摂食者数が不明の場合は給水人口 
* 2 水道水(受水槽水)が原因であったかは不明
* 3 水道水が原因であったかは不明
* 4 推定患者数(行政が探知した疑い患者の人数を指す):35人
* 5 原因物質は地下水由来ではなく、給水施設における汚水の混入による

出典元:厚生労働省

大気について

大気の定義とは?

たいき【大気 atmosphere】

地球や木星など太陽系の惑星を囲んでいる気体を大気あるいは惑星大気という。その中で,地球の重力によって地球とともに回転している気体を地球大気といい,一般には大気といえば地球大気を指す。また,地球表面に近い部分の気体を一般に空気という。われわれをとりまく大気は高さ500km近くまで広がり,窒素,酸素,オゾン,二酸化炭素,水蒸気などが含まれている。大気は太陽からくる生物に有害な紫外線や高エネルギーの粒子をさえぎる一方,地球から宇宙へ熱が逃げてゆくのを防ぐ。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版

深刻な大気汚染が指摘されている地域では、喘息やアトピー性皮膚炎などの病気が増えていると言われています。

大気汚染と病気の関係や、大気汚染によって引き起こされる主な病気について解説します。

大気汚染と病気の関係

大気汚染と病気には因果関係があります。

例えば、日本では、三重県四日市市に大きな被害をもたらした四日市ぜんそくは、四日市コンビナートから排出された二酸化硫黄(SO2)が原因でした。風下の塩浜地区で高濃度のSO2が検出され、多くの患者さんが呼吸器系疾患に罹患しました。

健康被害をもたらす主な大気汚染物質

硫黄酸化物(SOx)

硫黄酸化物(SOx)は、石油や石炭などの化石燃料を燃やしたときに発生する大気汚染物質で、気管支炎やぜんそくの原因になると言われています。

日本におけるSOxによる大気汚染は、石油や石炭を大量に燃やした高度経済成長期に最も深刻化したが、その後、大気汚染防止法などの各種規制・対策が奏功し、濃度は減少傾向にあります。

窒素酸化物(NOx)

窒素酸化物(NOx)とは、空気中の窒素と酸素が結合して高温で物を燃やすときに発生する一酸化窒素(NO)と二酸化窒素(NO2)の総称です。

窒素酸化物(NOx)の濃度が高いと、咳や痰が出やすくなり、呼吸器系の病気になりやすいと言われており、特に二酸化窒素(NO2)は高濃度になると呼吸器に悪影響を及ぼすと言われています。

光化学オキシダント(Ox)

光化学オキシダント(Ox)は、工場の煙や自動車の排気ガスに含まれる窒素酸化物(NOx)や揮発性有機化合物に紫外線が当たることで光化学反応が起こり、発生します。

気象条件によっては、この光化学オキシダント(Ox)が蓄積され、白いもやがかかったような状態になることがあり、これを光化学スモッグと呼んでいます。

この光化学オキシダント(Ox)や光化学スモッグは、目の痛みや吐き気、頭痛などを引き起こすことがあります。

浮遊粒子状物質(SPM)

浮遊粒子状物質(SPM)とは、粒径10μm以下の粒子状物質(PM)のことです。

工場から排出されるばい煙やディーゼル車の黒煙など、主に人工的なものから発生するが、土壌の飛散など自然界からの発生もあります。

粒子状物質(PM)よりも粒径が小さいため、呼吸器の奥深くまで入り込みやすく、肺や気管支への影響、がんやアレルギー性疾患との関連が指摘されています。

微粒子状物質(PM2.5)

微小粒子状物質(PM2.5)は、浮遊粒子状物質(SPM)よりもさらに小さい、粒径2.5μm以下の粒子状物質です。

PM2.5は、浮遊粒子状物質(SPM)と同様に国内の工場や自動車から排出されますが、粒子が細かいため、SPMよりも肺の奥深くまで入り込み、体外に排出されにくいという特徴があります。

SPMは全身に広がり、血管や循環器などの器官に悪影響を与え、慢性疾患や体調不良を悪化させています。

大気汚染が原因になる主な疾患

アレルギー疾患

大気汚染がさまざまな疾患に影響を与えることはよく知られていますが、特にアレルギー性疾患を引き起こしやすいことが指摘されています。

アトピー性皮膚炎の場合、大気汚染物質による刺激が皮膚の表皮にある神経を刺激し、過度のかゆみや皮膚のひっかき傷を引き起こし、そこからアレルゲン物質が侵入して皮膚炎を引き起こすと考えられています。

また、アレルギー性結膜炎の場合、浮遊粒子状物質(SPM)や粒子状物質(PM2.5)などの大気汚染物質が、アレルギー反応を強めて症状を悪化させる補助要因になると考えられています。

呼吸器疾患

汚染物質のご紹介でも触れましたが、大気汚染は呼吸器疾患とも密接な関係があります。

肺胞の表面積は50~100㎡ですが、肺は1日あたり10㎥の空気を取り入れるため、その中に有害物質が入っているとなれば甚大な影響があることは明白です。

自動車を主な発生源とする浮遊粒子状物質(SPM)は、咳や痰が続く慢性気管支炎など呼吸器の炎症に大きく関係があるとされています。

心疾患

大気汚染は、心臓病による死亡率を高める危険因子としても認識されています。

大気汚染物質、特に小粒子状物質(PM)と微粒子状物質(PM2.5)粒子は、心臓病の発症リスクを高めることが分かっています。

微粒子は肺の奥深くまで到達し、微粒子の刺激による動脈硬化、酸化ストレス、炎症などの要因が急性心筋梗塞や不整脈を引き起こし、心臓病による死亡リスクを高めると考えられています。

食品衛生

WHO では、食品衛生とは「栽培(生育)、生産、製造から最終的に人に消費されるまでのすべて
の段階における食品の安全性、完全性、健全性を保障するのに必要なあらゆる手段を意味する」と
定義しています。

過去の看護師国家試験では、食品衛生法に関する問題がいくつか主題されています。

食品衛生法について正しく理解することが大切ですね。

以下では平成27年ですが厚生労働省が飲食店向けにとても分かりやすく資料を作成していますので紹介します。

国家試験前にでも、ざっと目を通しておくことをお勧めします。

出典元:食品衛生管理の手引き – 厚生労働省

住環境

環境整備は看護の最も初歩的な部分であり、環境整備がきちんとできない人は、どんなに経験があっても、どんなに多くの処置ができても、良い看護師とは言えません。それほど環境整備は看護の重要な要素なのです。

ここでは、環境整備を適切に行うための問題点、手順例、看護計画、観察項目など、環境整備を総合的かつ詳細に解説しています。環境整備の方法がわからないという方は、ぜひ本項を熟読し、理解し、実践してください。

1.環境整備とは

環境整備とは、簡潔に言えば、“安心・安全・安楽のための環境を作る”ということであり、患者のケガ・事故・感染症の防止や、居心地のよい入院生活のために、さらに早期治療のために、徹底した環境整備が必要です。

イギリスの有名な看護教育学者、フロレンス・ナイチンゲールは、看護の基本となる考えとして、自然が病人に対して最も働きかけやすい状態にすること、つまり、自然治癒力を高める手段の一つとして、環境を整えることが看護実践において重要である、と述べているように、環境整備は看護ケアにおいて非常に大きな役割を持っているのです。

1ー1.環境整備の目的

環境整備は、介護を受ける患者さんの安全・安心・快適のためにとても重要です。また、患者さんだけでなく、医師や看護師など病院で働く人にとっても、快適な職場環境を作るという目的もあります。

  • 患者さんに快適で安全な環境を提供する
  • 治療や看護をより効果的にする
  • 質の高い医療提供の一環を担う
  • 感染症、怪我、事故等の二次災害を防ぐ
  • 医療従事者や病院関係者の安全で良い労働環境を保障する
  • 物を維持・保全する

1-2.観察項目

環境整備のための観察項目は多岐にわたります。一般的には、環境管理、清潔管理、事故防止、組織、医療機器・材料管理、プライバシー管理の6大項目を観察し、さらに細分化すると合計32項目にも及びます。

ここでは看護師を目指すあなたが理解しやすい観察項目について、簡単に示しますので、目を通してみてください。

環境調節

騒音が防止できているかドアやカーテンの開閉、ワゴンや足音、看護師の会話など、強い騒音が発生していないか確認する。
臭気管理ができているか尿器やポータブルトイレ、オムツなどにより病室内に悪臭がただよっていないか確認する。
湿気は適正値に保たれているか居心地の良い湿度(夏季は45%~65%、冬季は40%~60%)が保たれているか確認する。
室内温度は適正値に保たれているか居心地の良い温度(夏季は20℃~24℃、冬季は17℃~21%)が保たれているか確認する。
室内明度は適正値に保たれているか居心地の良い明度(昼は50~200ルクス、夜は1~2ルクス)が保たれているか確認する。ただし、主観的な範囲で良い。

清潔管理

シーツや寝衣が汚れていないか交換時に限らず、シーツ・寝衣に血液や尿・便、飲食物による汚れがないか確認する。
食器類が汚れていないか箸やスプーン、湯呑み茶碗など、患者用食器が汚れていないか確認する。
ベッド周辺が汚染していないかオーバーテーブルや床頭台などが汚れていないか確認する。
ベッド周囲にゴミは落ちていないか患者または面会者の飲食物などのゴミがベッド周囲に散乱していないか確認する。
ゴミ箱のゴミは定期的に捨てられているかゴミ箱のゴミの量が多いなど、高い頻度で廃棄されているか確認する。
尿排泄物が滞留していないか尿器や便器、ポータブルトイレなどに排泄物が適切に処理・消毒されているか確認する。

事故防止

ライン類は安全に管理されているかライン類がしっかり固定されているか、適切に配置されているか確認する。
コード類が整理されているか電気コード類がまとめられているか確認する。
ベッドは適切な高さに保たれているかベッドの傾きや高さが、患者各人に合っているか、適切な状態を維持できているか確認する。
ベッド柵は固定されているかベッド柵(落下防止)がしっかりと固定されているか、破損箇所がないか確認する。
針や刃物など危険物はないかベッド上またはベッド周辺に、針や刃物、火気類など、ケガや事故の元となる物品がないか確認する。
床に水がこぼれていないか病室や廊下の床が濡れていないか、ベッドサイドに水がこぼれていないか確認する。
ギャッチアップのレバーがしっかり収納されているか電動式ベッドに装着されているギャッチアップのレバーが収納されているか確認する。

整理整頓

ベッドサイドの履物が整理されているかベッドサイドの履物が揃っていて邪魔になっていないか、散乱していないか確認する。
患者の私物が整理されているか床頭台やオーバーテーブル、ベッド周囲の患者の私物が整理されているか確認する。
患者の使用済み品が散乱していないかタオル類、リネン類、オムツ、T字帯など、患者が使用した物がそのままになっていないか確認する。
使用後の器機が放置されていないか歩行器や車椅子など、使用後の器機がそのままに置かれていないか確認する。
ナースコールが適切な位置に配置されているか緊急時に備え、ナースコールが押しやすい位置に配置されているか確認する。
ベッド周囲のスペースが患者のADLに適しているか日常生活動作において、ベッド周囲のスペースがしっかりと確保されているか確認する。

医療機器・物品の管理

医療機器が適切に設置されているか病室備え付けの心電図モニターや人工呼吸器などの医療機器が適切な位置に配置されているか確認する。
医療機器が正常に作動しているか心電図モニターや人工呼吸器などの医療機器が正常に動作しているか確認する。
ベッド周囲の医療物品が業務しやすい位置に配置されているかベッド周囲の医療物品が不足・散乱していないか、作業・業務を迅速に行える位置に配置されているか確認する。

プライバシー管理

ドアの開閉によってプライバシーが保たれているか適切な時間に病室のドアが開閉されているか確認する。
カーテンの開閉におけるプライバシーが保たれているか適切な時間にカーテンが開閉されているか確認する。
ブラインドの開閉におけるプライバシーが保たれているか適切な時間にブラインドが開閉されているか確認する。
会話の筒抜けにおけるプライバシーが保たれているか同室患者間で会話の筒抜けが無く、プライバシーが保たれているか確認する。
同室患者間に対人トラブルはないか大声、不穏など、同室患者間における対人関係に問題はないか確認する。
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