不整脈とは、心臓の拍動やリズムの乱れのことです。
一部の例外を除き、ほとんどの不整脈は無症状でそれ自体には問題はありませんが、心室頻拍や心室細動のように命にかかわる不整脈は注意が必要です。
心室頻拍や心室細動のような命にかかわる不整脈は注意が必要です。
不整脈にはさまざまな種類があり、専門用語に戸惑う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、いくつかのルールを覚えておくと、理解しやすくなります。
まずは、用語の意味をおさらいしましょう。
・洞性: リズムは一定であるということ。
・上室性 (心房も含む): 主に心臓上部のこと。
・心室性: 心臓下部のことで、より重篤となりやすい。
頻拍(100~250/分) <粗動 (250~350/分) <細動 (350/分~)の順に心拍数が上がる。
・脈が飛ぶ・抜ける・つまずくなどの心拍は期外収縮という。
・刺激伝導系における伝導路の遮断の事をブロックという。
不整脈の分類を大まかに分けると、 脈の速い頻脈性不整脈、脈の遅い徐脈性不整脈に分けられます。
さらに、脈が飛ぶ期外収縮を別に分けることも出来ます。
1. 頻脈性不整脈に分類される不整脈の例
・洞性頻脈
・上室性: 心房細動 (粗動) 上室性頻拍・WPW症候群
・心室性: 心室性頻拍 心室細動
・期外収縮 心房性期外収縮 心室性期外収縮
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2. 徐脈性不整脈の例 ※ アダムス・ストークス症候群に注意
・洞性徐脈
・ブロック…洞房ブロック 房室ブロックなど
心電図は心筋の電気の流れを記録するもので、不整脈の診断に使用されます。
多くの不整脈はそれ自体では無症状ですが、動悸、呼吸困難、胸部圧迫感、胸痛、めまい、失神(アダムス・ストークス症候群)などの明らかな症状がある場合は注意が必要です。
AED(自動体外式除細動器)について
AEDは主に心室細動の要救助者に対して、除細動(電気ショック)を行う装置です。
音声の指示に従って操作し、自動的に心電図をとって除細動の必要性を判断するので、一般市民にも使用が可能です。