胸痛は、胸が痛むという自覚症状のことです。
単純な胸の痛みから、胸の圧迫感、締め付け感(絞めつけ)、灼熱感、不快感など、さまざまな症状があります。
胸痛は、心臓病などの急病の前兆であることもあります。
肺に穴が開いて空気が胸腔内に入り、肺を圧迫する気胸も、激しい胸痛の原因になります。
また、心理的なストレスや命にかかわる重大な病気が原因で、心臓の痛みが起こることもあります。
胸の痛みだけでは病気が特定できないことが多いため、原因を特定するためには他の随伴症状も重要です。
胸痛の訴えを前提としたときの一例
1. 呼吸困難を伴う: 気胸、心筋梗塞、肺塞栓症、肺炎など
2. 動悸を伴う:心筋梗塞、狭心症など
3.胸内苦悶を伴う: 心筋梗塞、狭心症
*この胸内苦悶とは 「心臓が握りつぶされるような」 激しい痛みのことで、 特に虚血性心疾患で顕著です。
4. ショックを伴う:解離性大動脈瘤、肺塞栓、 食道静脈瘤破裂、 心筋梗塞
5. 発熱を伴う:心膜炎、 肺炎
6. 吐血を伴う:胃潰瘍、 食道静脈瘤破裂